ある犬をペットとして新しく家族に受け入れた家族、なぜ獣医は警察に通報したのか?
スー・ユンは中国出身で、雲南省在住です。以前からスーと家族はペットを飼うことを検討していました。時々ペットショップに行ってどんな動物がいるか見に行っていました。
ある休暇中にスーは家族と通常通りペットショップに行きました。犬をペットとして迎え入れたいと思い、どんな犬がいるか視察しに行ったのです。その日ペットショップで売られていた犬はみんな同じような犬種で、スーと家族は特に心を惹かれませんでした。
すると売られていた犬の中で、スーの目に一匹の犬が目に留まりました。その犬はとても小さくて毛がフワフワしていました。家族全員、この小さな子犬を一目見ただけで、あまりにも可愛すぎて心を奪われました。そしてこの子犬を飼うことを即決しました。その日、スー一家はつぶらな瞳の子犬をペットショップから引き取り、家に連れて帰りました。

タイトル
新しい家族の一員
ペットショップを出る前に、スー一家はペットの事を店員に尋ねました。犬種を聞いたところ、彼らが気に入った新しいこの子犬は、チベタン・マスティフと言うそうです。
ペットショップからお気に入りの子犬を家へ連れて帰ったスー一家は、あまりに子犬が可愛すぎてウキウキ気分で帰路につきました。
それからこの新しいペットとの共同生活が始まったのです。
しかし、新しい犬を迎え入れた一家は、この犬を飼い生活を一緒にするにつれ、この犬にいくつかの奇妙な点または特徴があり、普通の犬とは違うところに気づき始めました。

新しい家族の一員
大好きなペットの奇妙な特徴とは?
まず初めにスー一家が気が付いた新しく迎えたペットの犬の奇妙な点とは、この犬に信じられないほどの食欲があるという点でした。ちなみにこの犬は子犬であるにも関わらず、毎日バケツ二杯分のパスタと、段ボール一箱分のフルーツをペロリとたいらげます。基本的に犬は食べるのが好きですが、こんな量を毎日毎日食べきるぐらいの食欲のある犬は聞いたことも見たこともありませんでした。家族は何かおかしいと首をかしげていました。
他にも奇妙なことがありました。このかわいいい犬は何とも変な吠え方をしていました。普通の犬が吠えるのとは全然違っていました。この犬は実際吠えるとは到底言えない鳴き声をあげていました。まるで犬ではないかのような、吠えるというより叫ぶような鳴き声をしていました。
スー一家はすでに家族の一員である犬のこれらの奇妙な特徴について少しずつ疑問を抱くようになってきました。それでもあの時ペットショップの店員が言っていたように、この犬種は特別だとも聞いていたので、この犬のこれらの奇妙な点をあまり気にしないでおこうと努め、心配するのをやめました。ペットである犬も家族全員にすごく懐き、スーたちも愛情をたっぷり注いで犬の世話をし続けました。

大好きなペットの奇妙な特徴とは?
犬の驚くべき行動
スー一家は奇妙な特徴があると思いつつも、ペットである犬を育て続けました。しかしある日、この犬は一家全員がとても驚いたある行動をとりました。その行動を見たとき、一家全員、自分たちが見ている光景に目を疑いました。
その驚くべき行動とは?!何と犬が二本足で立ったのです!今まで二本足で立つ犬なんて見たことがありませんでした。しかも後ろ足だけで立つような特別訓練をしたわけでもないのに。なぜ人間のように二本足で立つことが出来たのか、果たして人間の真似をして立ったのか、疑問が湧いてやみませんでした。でもその犬は一家の目の前でいかにも本能的に仁王立ちしていました。どう見ても普通の犬ではありませんでした。
ペットショップの店員が教えてくれた、マスティフという犬は、食欲旺盛、変わった鳴き声で仁王立ちまで出来る・・・何て珍しい犬種なのだと感心しました。

犬の驚くべき行動
世にも奇妙な犬物語
スー一家が迎え入れた犬は奇妙な特徴が色々あるものの、犬はペットとして家族に愛されてすくすくと育っていました。子犬の時から愛嬌があり家族に懐いていたこの犬は「小さな可愛いブラッキー」というあだ名で呼ばれていました。
しかし奇妙なことはまだまだ続きました。ブラッキーは毎日たくさんの食べ物を食べるとともに、急速にどんどん体が大きく成長していきました。そして二歳の誕生日を迎える頃には、ブラッキーは身長1メートル、体重約110キロ以上になっていました。しかもそれで二本足で立つので、犬にしては異様に大きく見えました。
家族はやはりこの犬は異常だ、何かがおかしいとブラッキーを疑い始めました。ブラッキーの奇妙な特徴は全然犬らしくなかったからです。何て奇妙な犬でしょう?!こんなに食欲旺盛で、変な鳴き声と仁王立ちをして、これほど急速に育つ犬は世界でブラッキーだけに違いないと声をそろえて言いました。

世にも奇妙な犬物語
スー一家の決定的な心配事
その後、それでも奇妙なブラッキーを可愛がっていたスー一家に決定的に心配事が起こりました。食欲旺盛なお陰で、急速なペースで増えたのはブラッキーの身長と体重だけではなく、ブラッキーの歯もとても大きくなったのです。特にブラッキーの前歯である犬歯は急速にとても長くなり、どう見ても犬の歯のようには見えませんでした。それらの長く鋭いブラッキーンの前歯は犬歯というより、どう猛な動物の牙としか見えませんでした。この歯でもし噛まれたら確実に身がちぎれるぐらいの勢いでした。
ここまで来るとスー一家は、ブラッキーが怒ったりして誰かを襲い、噛んだりすることがあるのではと心配せずにはいられませんでした。たとえどれだけブラッキーが人懐っこくて可愛くても、体も大きく牙も鋭いブラッキーをこのままにしておく訳にはいきませんでした。スー一家の元でペットとして飼い続ける訳にはいきませんでした。

スー一家の決定的な心配事
スー一家が取った行動とは?
スー一家はまずある行動を取りました。最寄りの獣医に連絡をして、「小さな可愛いブラッキー」を動物病院で診察してもらうために連れて行きました。獣医はブラッキーを一目見ただけで即座に宜良県公安局に通報しました。それは何とも驚きかつ悲しい結果をスー一家にもたらしました。その日がスー一家が最愛のペットであるぶっらキーを目にした最後の日となったのです。通報を受けて公安局がブラッキーを直ちに引き取りに来ました。
公安局が来る前に、一家は獣医に色々質問されました。そしてその質問にすべて答えました。ブラッキーを引き取ったペットショップについて、店員に説明されたこと、ブッラキーがスー一家に来た経路、そしてブラッキーが一家で過ごした日々、ブラッキーの異常な食欲、ほかの犬よりも大きい体、歯が長いことや、四つん這いより後ろ足で立つのが好きな事など、今まで奇妙だと思った事を全て獣医に話しました。

スー一家が取った行動とは?
愛犬ブッラキーは?
これらの特徴と獣医や公安局が取った行動には理由があったのです。巨大に成長したスー一家の愛犬ブラッキーは、実はツキノワグマだということが判明したのです!獣医はプロなので、スー一家がブラッキーを病院に来た時一目見て、ブラッキーがマスティフという犬ではないと即座に判断しました。そしてブラッキーのスー一家での生活の様子や奇妙な特徴を聞いてブラッキーがツキノワグマだと確信しました。
ツキノワグマは別名アジアクロクマ、ヒマラヤグマとも呼ばれていて、世界絶滅危惧種に指定されています。ツキノワグマの胆汁は薬用として利用できるため、密漁など多くの人間によって捕獲、殺害されています。今や絶滅の危機に瀕している非常に珍しい動物だったのです。世界絶滅危惧種に指定された動物はどんな状態や状況であれ、中国政府公安局が引き取り保護しなければいけないという法律があります。
この事実は、ブラッキーに愛情をもって育ててきたスー一家にとって悲しい結果になりましたが、その反面、ブラッキーを守る唯一の手段でもあったのです。
スー一家は、長い間愛犬として育てたブラッキーにお別れをしなければいけませんでした。公安局員がブラッキーを引き取りにきました。スー一家は最後のお別れで悲しい反面、ブラッキーがより安全な場所に行くことと、今までのブラッキーの奇妙な特徴の謎が解けたことで、何かホッとしました。
スー一家の溢れる愛情を受けて育った「小さな可愛いブラッキー」、いまでも健康にそして穏やかに暮らしているといいですね!

愛犬ブラッキーは?
大きくなりすぎた
リトルブラックは毎日段ボール1箱分のフルーツとバケツ2杯分の麺をペロリと平らげていました。これだけの量の食べ物を食べていると当然、リトルブラックの体は急速にどんどん大きく成長していきました。

大きくなりすぎた
普通ではない
このかわいいい犬は何とも変な吠え方をしていました。普通の犬の吠え方とは全然違っていました。この犬は実際犬とは言えないような鳴き声をあげていました。まるで犬ではない、吠えるというより叫ぶような鳴き声をしていました。

普通ではない
異常
この犬は異常だ、何かがおかしいとリトルブラックを疑いました。リトルブラックの奇妙な特徴は全然犬らしくなかったからです。こんなに食欲旺盛で、変な鳴き声と仁王立ちをして、これほど急速に育つ犬は世界でリトルブラックだけに違いないと思いました。育てば育つほど、リトルブラックは犬ではなくクマのようになりました。

異常
何かがおかしい
おかしいと思っていたのはスーだけではありません。家族全員リトルブラックは普通の犬ではないのかもと疑惑を抱いていました。元気でよく食べる健康な可愛い黒い子犬だと思っていたのですが、今ではリトルブラックを見ると恐怖感さえ感じるようになりました。

何かがおかしい
恐るべし
食欲旺盛なお陰で、急速なペースで増えたのはリトルブラックの身長と体重だけではなく、リトルブラックの歯もとても大きくなったのです。特に前歯である犬歯は急速にとても長くなり、どう見ても犬の歯のようには見えませんでした。それらの長く鋭い前歯は犬歯というより、どう猛な動物の牙としか見えませんでした。この歯でもし噛まれたら確実に身がちぎれるぐらいの勢いでした。

恐るべし
このままではいけない
ここまで来るとスー一家は、リトルブラックがお腹を空かせていたり、怒ったりして自分たちや誰かを襲い、噛んだりすることがあるのではと心配せずにはいられませんでした。もうスー自身もリトルブラックに近寄って、触ったり撫でたりすることが出来なくなっていました。たとえどれだけリトルブラックが人懐っこくて可愛くても、リトルブラックをこのままにしておく訳にはいきませんでした。

このままではいけない
可愛いペット
リトルブラックのあまりの可愛さに引き取りたくない人は誰もいないでしょう。2年間もかわいいペットとして育て上げ、ここまで成長したのに、スーはリトルブラックが異常になってしまったことを悲しく思いました。でもここまでくるとどうしようもありません。

可愛いペット
動物愛護センター
スー一家は地方の動物愛護センターへ連絡してみることにしました。スー一家の通報を受けてすぐ、宜良郡の動物愛護公安局がリトルブラックを直ちに引き取りに来ました。公安局が来た時、一家は局員に色々質問されました。そしてその質問にすべて正直に答えました。

動物愛護センター
保護
スー一家がリトルブラックに出会った場所、そしてペットとして迎えた経路、リトルブラックが一家で過ごした日々、リトルブラックの異常な食欲、ほかの犬よりも大きい体、歯が長いことや、四つん這いより後ろ足で立つのが好きな事など、今まで奇妙だと思った事を全て局員に話しました。公安局はスー一家が真実を述べていると判断し、スー一家の話を基に必要な手続きを取ることに決定しました。

保護
動物園
公安局はまず地元の動物園にリトルブラックを保管そして引き取るように持ちかけました。しかしリトルブラックは獰猛すぎる可能性があるので、動物園はキャパシティーオーバーで断りました。

動物園
全面拒否
悲しいことにリトルブラックは動物愛護センターにも動物園にも居場所がない状態になりました。関係書類も準備できていなかったので、あらゆる場所から保管することができないと拒否されました。

全面拒否
警察
警察がスー一家の所に着いた頃、リトルブラックは食べまくっていました。彼らはリトルブラックがとても健康的な状態であることを獣医を通してスー一家に伝えました。でも同時にスー一家には本当にショックな真相も明かされました。巨大に成長したスー一家の愛犬リトルブラックは実はツキノワグマだということが判明したのです

警察
ドキュメンタリー番組
スー一家とリトルブラックの話は世界中で有名になりました。世界的に有名なドキュメンタリー番組、ナショナル・ジオグラフィックがスー一家の話を番組で取り上げることにしました。そして世界中にこの物語を伝えました。一体世の中の誰が、クマと犬を間違えてペットとして育てることがあるでしょうか?世界中がショックを受けました。

ドキュメンタリー番組
インタビュー
インタビューで、混乱した面持ちでスーは言いました。「リトルブラックが家に来た時、とてもかわいいチベタン・マスティフだと思っていました。でも育っていくうちに段々と犬よりもクマのような特徴がたくさん表れてきたの。元々クマだと知っていたら引き取っていない、クマは怖いから。」

インタビュー
珍しいストーリー
こんな珍しいストーリーは、ビジネス・インサイダーやピープルマガジン、ナショナル・ジオグラフィックなどの国際的メディアや番組を魅了しました。視聴者や読者はクマのリトルブラックの話を知りとても驚き、感動しました。

珍しいストーリー
平穏なリトルブラック
公安局と警察、動物愛護センターの職員はリトルブラックを徹底的に診察しました。かわいそうなリトルブラック、診察されている間スーはなんだか悲しくなりました。リトルブラックはとても平穏でした。

平穏なリトルブラック
健康
職員たちはリトルブラックはとても健康であると診断しました。大事に育てられてきたリトルブラックは栄養も十分行き届いていました。スー一家は結果的に絶滅危機の動物を救ったのです。

健康
中国の法律
中国では、世界絶滅危惧種に指定された動物はどんな状態や状況であれ、中国政府公安局が引き取り保護しなければいけないという法律がありました。

中国の法律
法律違反
スー一家は野生動物を飼うにあたって、許可が必要だという事を知りませんでした。そしてその許可も持っていないままリトルブラックを飼い続けると法律違反になるという事も知りませんでした。

法律違反
絶滅寸前
ツキノワグマはとてもサイズが大きいことととても強いな生命力で知られています。その光沢のある黒、または茶褐色の毛皮、そして胸の部分には白い三日月の形の毛が生えていることからツキノワグマという名前で呼ばれるようになったそうです。そして珍しいツキノワグマは世界絶滅危惧種にも指定されています

絶滅寸前
密漁
シンガポール、韓国、日本、中国で有名なのです。しかしツキノワグマの胆汁は薬用として利用できるため、密漁など多くの人間によって捕獲、殺害されています。今や絶滅の危機に瀕している非常に珍しい動物でした。

密漁
命を助ける
ツキノワグマがたとえ中国で有名とは言っても、休暇中に偶然スー一家に出会ってペットとして引き取られるなんてことは本当に珍しいことです。リトルぶっらくも密漁で捕まり、成長してから胆汁を取り薬を作るため農場で密かに育てられていました。その農場をリトルブラックは脱走してスー一家に出会い、命を取りとめたのです。

命を助ける
よくある間違い
中国では現在約70件の農園で約17000頭のツキノワグマがこのようにして養殖されているそうです。それを知らずに犬だと間違えて、ツキノワグマを育てていたスー一家。スー一家にとってはリトルブラックと別れなければいけない悲しく複雑な気持ちもありますが、結果的に一匹のツキノワグマの命を救ったことにもなります。

よくある間違い
お別れ
スー一家のリトルブラックに対する行為は、リトルブラックを密漁目的ではなく知らずに大事に育て上げたことから法律違反とは見なされませんでした。でもそれと同時にスー一家は可愛いペットであるリトルブラックとお別れしなければいけませんでした。

お別れ
悲しいけれど
スー一家は最後のお別れで悲しい反面、リトルブラックがより安全な場所に行くことと、今までのリトルブラックの奇妙な特徴の謎が解けたことで、何かホッとしました。

悲しいけれど